乃木坂の和食、「さ行〈さこう〉」へ。

店主の佐藤さんとは数年前、雑誌の取材で知り合って、彼のお料理の繊細さ、丁寧さに感銘を受けていた。

 しばらく疎遠だったが、やはり料理人のお兄さんと一緒に、乃木坂に店を構えたと連絡をもらった時はうれしかった!

 この日、夜は初訪。佐藤さんの個性や感性が一番出る、お得意の八寸から!
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海苔でなく、きゅうりで巻いたいくらの寿司、手作りのからすみ大根、とうもろこしの揚げたもの、どれも美味しく、好物ばかり~!こんな美しく、豪華な八寸、心から味わっていただきました!

お次はアンキモ。夏でも、こんな美味しいのがあるんだ~、と驚き。
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鮑の乗ったお椀。黄色いのは菊の花だけど、肉厚で、つぶつぶみかんのようにぷちぷちはじける初めての食感、これも美味しく、面白い!
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鯛のお造り。上の海藻系のは何っていったか失念してしまったが、鯛の淡白な味にいいアクセント!
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桜肉のたてがみ。佐藤さんはもちろん器にはこだわっているが、この紫式部が描かれたお皿も雅!華美なのに、料理と調和させているところも、素晴らしい。
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蟹肉の餡がたっぷりかかった、揚げ出し。揚げたて、あつあつでカリッカリ!こんな美味しいの、おそらく初めて!!
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このあたりで、ご一緒したⅠさんが、所要により帰ることになったが、「本当に美味しかった。久しぶりにいいもの食べたなあ。また来たい」と仰ってくださったが、私も同感だった。
 
 この日は遅かったし、お客さんが引けて、佐藤さんとそのまま飲んだ!つまみは、先ほどの大好物のからすみ大根!!
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 ゆったりとくつろげる居心地のいいカウンターで、自家製からすみを大事にちびちび齧りながら、ビールを飲む・・・!! 最高に至福のひと時・・・

私もたっくさんのお料理人さんを知ってるが、佐藤さんは、本当にお料理の腕前も素晴らしいが、謙虚で、いつも笑顔で、優しく、今時なっかなかいない好青年だ。
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 乃木坂の美術館の近くで、歩くしとてもわかりにくい場所で、こんな隠れ家みたいな場所で大丈夫なのかな・・・と最初は勝手に心配してたが、そこは彼の腕とおもてなし力で、お客さんがついてきている。

 前述のⅠさんも、後日すぐ、接待で予約したいと連絡もらったほど!

本当にさ行さんは、大切な人を連れていきたくなる、とっておきにしたい、和食の良店だ!