麻布十番商店街の中腹から、二つ目の路地を右へ。地図を持っていても、(地図の読めない自分だけでなく)、ほとんどの人が迷うという。

静謐なる隠れ家と謳う店はたくさんありすぎて、陳腐だがずばり、「こんな場所にこんな店が?」と、まずはそれ以外の言葉は見あたらない。

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“ユッタリズム、懐古的モダニズム”麻布古民家BAR・しゃぶしゃぶMⅠSHIMA

築60年の家屋を改築した店。怪しいほど蔦が美しく生い茂っている。庭を通って、どきどきしながら門を潜る。

だだっぴろい玄関には、ソファが何客も置かれ、なんとBARラウンジになっている。

靴を脱いで上がると、龍の屏風や、壁一杯に、美しい女性が描かれた壁画が。

階段を上ると2Fがメインフロア。

なんとも大正・(戦前の)昭和モダンな、不思議な空間が広がる。。。

たっくさんの面白いお店を見させていただいてきたが、ここは、衝撃的。。。

“エイジング”(業界用語)をかけて、わざと作られた古さではない。

昔々、おばあちゃんちに行って、タイムトリップしたときのような、本物の古さを思いおこしたが、照明は落としてあり、妖艶な雰囲気すらも漂う。

 置かれている骨董・古美術品の類が、ハンパではない。金屏風に、お琴、三味線やら、関西火鉢、仏像等々、無造作にごろごろ置かれている。(庶民には、セコムしてますか?と心配してしまうほどだ・・)

場所柄外国人のお客さんも多いというが、日本人にも、新鮮で、オリエンタル&モダン&ファンタスティ~ック!!これは、接待とか、誰を連れてきたって、おおお~っと感動し、喜ばれること必須~。中庭の美しさ、照明の加減等々も、素晴らしい。

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さて、帰国子女で、英語と仏語も話せる店主はお着物で、MGRさんまで、三つ編みに袴でハイカラさんみたい!!お二方ともとってもお綺麗な方ですキラキラ

 カルトもあるが、コースがメインの店で、6,000と10,000円って、値段だけ聞いても、この店構えにしては、意外すぎるほどリーズナブル。

おっとお屋敷に圧倒されているうちに、お料理が来ました。

そして、その内容に、またまた二重に驚かされる。。(後編に続く)