東京の姉、ゆり姉さまと、ようこ姉さまと、南麻布「伊ざわ」へ

木曜の夜19;30、カウンター、個室共に、客席は満員!

スターターは、ちまき鮨。

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鯖でしょうか、はんなりとした、上品美味。

わざわざ、現地まで買いに出向くという、鎌倉野菜の白和え。

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淡路産の鱧の椀。

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汁だけをまず一口啜って、「言うことねえ!」と思ったが、こんな肉厚で、美味しい上等な鱧はそうそうない!

この下に潜んでいた茄子が、とろける甘さで絶句!

お造りは白身の三種。左下のわらび醤油は初めて食べたが、これだけでもリッパにアテになりそうな美肴だ。

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特別天然仕上げの鮎は、ぷっくりとして芳ばしい。これまで塩焼きしか食べたことないが、こんな食法もあったのね。

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豆といただく、じゅん菜。この異なる食感の組み合わせが、口中に楽し。

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山菜の天麩羅。塩気ほどよいサクッとした衣に、こごみやしどけなど、ほろ苦&旨さが。旬の名残を堪能!

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活け伊勢海老の雲丹餡かけ

「おせち料理みたい!」といったら、ようこりんに一笑されたものの、思えば、こんな豪華なおせちは食べたことないかも・・

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しっかし、マイメロディちゃんか何かのキャラのように、カワイイ瞳。。。

さっきまで生きていたのだろうし、食すには忍びないが、お前はもう死んでいる。。(北斗の拳)

雲丹餡から一口食べて、つい、「あは~んドキドキ大」と声を漏らしたら、ようこりんから「あは~ん」いただきました!とツッコまれつつも、伊勢海老を食べて、またつい「うふ~んドキドキ大」と。。。ムッチリした鮑まで、贅沢至極キラキラ

そして、味噌へ。全員無言。殻をバキバキ割って、チュウチュウネズミ、ネコ夢中。

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野菜の炊き合わせ。

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姫竹の繊細さや、牛蒡のしっかりとした大地の味わいを噛み締める。

いよいよご飯セット。おしんこのこの皿、カワイイ~。お味噌汁が、じわっーと舌と心に迫り来る、深いい味わい。

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土鍋で炊きたてのじゃこごはん。しかも、田んぼ買取の益子の無農薬米

炊き立てはもちろんたまらないが、ぐっと少量に抑えて、おみやのおにぎりを握ってもらうのが通。

なぜなら、このおにぎりがまた格別だから!

店主が、まるで型で押したように、いとも均一に、形美しく握ってくれはります。

「おにぎり職人ですか?!」と聞けば、

「おにぎり屋でバイトしてました」ってのはジョーク、一瞬信じました。

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「鮨職人にもなれそう!」というと、鮨は鮨で難しく、別物だそう。

さて、本日の〆のデザートはなんと4種。

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ビワとイチジクのジュレ、抹茶のアイス、ほうじ茶のブラマンジェ、グラッパのアイス。

こんなに種類がでてくるのは、和食にはちょっと珍しいのでは?

特に、グラッパかけのアイスは、お酒がダメな方にはあれだろうが、

私ら呑兵衛にとっては、大人の味わいでグ~!!

さて、さっきのおにぎり。帰ってからもしばし仕事してたら、

本来、明日の朝食べるべきところ待ちきれず、一個は夜食にていただく。

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ああやっぱり、しみじみ旨いんだな、これが。

翌朝、珍しく早朝8時に目が覚めてしまったのは、この残りのおにぎりゆえか。

“お母さんのおにぎりが美味しいのは、愛情のオーラが詰まっているから”と

スピリチュアルカウンセラーの江原氏は言ったが、まさにそれ。

 しかも、ウチのおかんのそれより、材料がいいこともあろうが、はるか彼方にウマイ。

店主は、何時もまっすぐピュアないい人で、それがそのままこの店の味に反映されている。

料理人さんの思いや境地が、味にそのままでるって、非科学的なことを信じない人はそれでもいいのですが。。

柔和な笑顔、料理に熱中する時折真剣な表情以外、嫌な顔ひとつ、見たことない。

昨年夏OPENしたばかりゆえ、まだ多くに知られてないだろうし、

場所も駅から遠いし、わかりづらく、通りがかりでフラッと気軽に入れる店ではない。

なのに、今のこのレストランバブル&不況のご時世の中、常連さんもチラホラとこうして満席になっているのは、すごいことだ。

この店、この店主ゆえ、名店と呼ばれる日は近いだろう。