フレンチの重鎮らも密かに足げく通うという、和×フレンチの広尾「玉木」へ。
広尾高校前。どの駅からも遠いが、大人の食通の間では“美食ストリート”と呼ばれ、閑静な住宅街の一角にある。
メディアにもひっぱりダコの某シェフのM氏に、彼が師匠と仰ぐ、行きつけの美味しいお店があると連れていっていただいた。
フレンチ懐石をカウンターでおまかせというのは私は全部初めてで、ワクワク!
スターターは、コンソメのロワイヤル。
和食器で出てきて、一見には茶碗蒸し風だが、ちゃんとコンソメ味で洋風だ。
その日は雨が降っていて寒かったので温かいのが嬉しい。シンプルで優しい味です。
スモークした鰹。
燻製というひと手間が加えられており、しゃくシャキした茗荷ともベストマッチ!
これまた和食器で、箸で食べさせてくれるのも嬉しい。
蒸し野菜のピクルス。レモンの酸味でスッキリとした味わい。
旬の名残の浜防風と、ハマグリのムニエル。
ハマグリをムニエルにする食法は初めて。 そのままで十分に美味いハマグリが、味に数段深みがでて、驚味!
浜防風も苦味ばしって、そのままでも十分旨いが、ハマグリと引き立てあっている感じ。
ゆり根のムースとコンソメのジュレ。
ゆり根は果糖していないのに、とっても甘い。見た目だけでなく、コンソメジュレとの味のコントラストも素晴らしい。
オイルサーディン。これは見た目だけでなく、味もほぼ和食に感じました。
ラタトゥィユ。一般的には野菜が細かく刻まれるものだから、素材の持ち味がわからなくなってしまうところだが、
大きめにカットされているから、一つ一つの野菜の味や特徴がしっかり残っているのに、噛まなくても舌上でとろけるくらい柔らかい。こんな美味しいものは初めてで新鮮で、感激!
小さな芋のコロッケと、アジのフライなんて揚げ物も出てくる!
ピンポン玉ほどのこんなに可愛いコロッケはこれまた初めてだが、この小ささがいい。
隠し味的にごく少し肉や玉ねぎも入っているというが、芋を主役にして、具を感じさせないシンプルな潔さが新鮮。
甘鯛に、これまで味わったことのない複雑玄妙な大人味のオリジナルソース。これも絶品。
メインは、神戸牛炭火焼。味付けはソースではなく塩・コショウ。
柔らかく、噛み締めるたびに、ジュワ~と、肉の旨みと脂の上質な甘さが口中に一挙に広がる。
いいお肉ですね~と言うと、やっぱりA5。何でもシェフは神戸出身なので、良いものが手に入るのだとか。
私はコッテコテのフレンチは好きではなく、和食好きだが、和洋それぞれのいいところどりで、
何を食べても新鮮で美味しく、色々な発見もあって楽しい!
最後にデザート。パティシェさんではなく、全てオーナーシェフの自らのお手製というので、欲張って4種全部をオーダー!
ココナッツのタピオカ入りブラマンジェ、クリームブリュレ、苺のタルト、チョコレートケーキの牛乳アイスのせ。
甘いものは普段滅多に欲しないが、洋菓子にありがちな大量の砂糖でベタベタッと甘いだけのデザートとは一線をかし、さっぱり、スッキリとした甘さでどれもイケル!
全部に使っているわけではないが、この秘訣は、なんと和菓子に使われる、高級砂糖“和三盆”だった!
その和三盆の粉を味見させてくれたが、スッーと消えるような切れ味、後味の良さ。
フツーの砂糖の何倍もするとっても高価なもので、大半は高級和菓子店が買い占めて、普通に手に入るものでもないというが、そんな和素材を洋菓子に取り入れて、独自に融合してしまうところも、職人芸でアッパレ!
さて、お料理も素晴らしいが、シャンパン、白、赤まで、どれも料理に合ったもので、飛びきりに美味しかった。
(私は決してワイン通ではないが、どんなワインをグラスで飲ませてくれるかってことはとっても大事で、ハウスワインが美味しくない場合、ガッカリ、そのディナーの愉しみが半減してしまう。)
実はオーナーシェフの玉木氏はソムリエの資格も持っていると聞いて驚いたが、それで納得。
シェフなのに、ソムリエの資格を持っている人って、私は初めて聞いたが、極々少数だと思う・・・
シェフとソムリエは、切ってもきれない関係ながら、互いの領域を侵さない分業制だと思っていたが、たいがい、ちょっとの試食だけでワインを選ばなきゃいけないソムリエさんより、日々に変化する和食的に料理を自分で作って、それでそれに合うワインを選ぶのだから、ソムリエさんより料理にベストマッチするワインをこうやって選べるのだろう。
玉木シェフは料理道30年の中、フランスに渡ったり、和食店での経験も持ち、そばやうどんも打てるといい、探求・研究熱心で、多才な玉木シェフとそのお料理に、感銘と感動を覚えました!
広尾高校前。どの駅からも遠いが、大人の食通の間では“美食ストリート”と呼ばれ、閑静な住宅街の一角にある。
メディアにもひっぱりダコの某シェフのM氏に、彼が師匠と仰ぐ、行きつけの美味しいお店があると連れていっていただいた。
フレンチ懐石をカウンターでおまかせというのは私は全部初めてで、ワクワク!
スターターは、コンソメのロワイヤル。
和食器で出てきて、一見には茶碗蒸し風だが、ちゃんとコンソメ味で洋風だ。
その日は雨が降っていて寒かったので温かいのが嬉しい。シンプルで優しい味です。
スモークした鰹。
燻製というひと手間が加えられており、しゃくシャキした茗荷ともベストマッチ!
これまた和食器で、箸で食べさせてくれるのも嬉しい。
蒸し野菜のピクルス。レモンの酸味でスッキリとした味わい。
旬の名残の浜防風と、ハマグリのムニエル。
ハマグリをムニエルにする食法は初めて。 そのままで十分に美味いハマグリが、味に数段深みがでて、驚味!
浜防風も苦味ばしって、そのままでも十分旨いが、ハマグリと引き立てあっている感じ。
ゆり根のムースとコンソメのジュレ。
ゆり根は果糖していないのに、とっても甘い。見た目だけでなく、コンソメジュレとの味のコントラストも素晴らしい。
オイルサーディン。これは見た目だけでなく、味もほぼ和食に感じました。
ラタトゥィユ。一般的には野菜が細かく刻まれるものだから、素材の持ち味がわからなくなってしまうところだが、
大きめにカットされているから、一つ一つの野菜の味や特徴がしっかり残っているのに、噛まなくても舌上でとろけるくらい柔らかい。こんな美味しいものは初めてで新鮮で、感激!
小さな芋のコロッケと、アジのフライなんて揚げ物も出てくる!
ピンポン玉ほどのこんなに可愛いコロッケはこれまた初めてだが、この小ささがいい。
隠し味的にごく少し肉や玉ねぎも入っているというが、芋を主役にして、具を感じさせないシンプルな潔さが新鮮。
甘鯛に、これまで味わったことのない複雑玄妙な大人味のオリジナルソース。これも絶品。
メインは、神戸牛炭火焼。味付けはソースではなく塩・コショウ。
柔らかく、噛み締めるたびに、ジュワ~と、肉の旨みと脂の上質な甘さが口中に一挙に広がる。
いいお肉ですね~と言うと、やっぱりA5。何でもシェフは神戸出身なので、良いものが手に入るのだとか。
私はコッテコテのフレンチは好きではなく、和食好きだが、和洋それぞれのいいところどりで、
何を食べても新鮮で美味しく、色々な発見もあって楽しい!
最後にデザート。パティシェさんではなく、全てオーナーシェフの自らのお手製というので、欲張って4種全部をオーダー!
ココナッツのタピオカ入りブラマンジェ、クリームブリュレ、苺のタルト、チョコレートケーキの牛乳アイスのせ。
甘いものは普段滅多に欲しないが、洋菓子にありがちな大量の砂糖でベタベタッと甘いだけのデザートとは一線をかし、さっぱり、スッキリとした甘さでどれもイケル!
全部に使っているわけではないが、この秘訣は、なんと和菓子に使われる、高級砂糖“和三盆”だった!
その和三盆の粉を味見させてくれたが、スッーと消えるような切れ味、後味の良さ。
フツーの砂糖の何倍もするとっても高価なもので、大半は高級和菓子店が買い占めて、普通に手に入るものでもないというが、そんな和素材を洋菓子に取り入れて、独自に融合してしまうところも、職人芸でアッパレ!
さて、お料理も素晴らしいが、シャンパン、白、赤まで、どれも料理に合ったもので、飛びきりに美味しかった。
(私は決してワイン通ではないが、どんなワインをグラスで飲ませてくれるかってことはとっても大事で、ハウスワインが美味しくない場合、ガッカリ、そのディナーの愉しみが半減してしまう。)
実はオーナーシェフの玉木氏はソムリエの資格も持っていると聞いて驚いたが、それで納得。
シェフなのに、ソムリエの資格を持っている人って、私は初めて聞いたが、極々少数だと思う・・・
シェフとソムリエは、切ってもきれない関係ながら、互いの領域を侵さない分業制だと思っていたが、たいがい、ちょっとの試食だけでワインを選ばなきゃいけないソムリエさんより、日々に変化する和食的に料理を自分で作って、それでそれに合うワインを選ぶのだから、ソムリエさんより料理にベストマッチするワインをこうやって選べるのだろう。
玉木シェフは料理道30年の中、フランスに渡ったり、和食店での経験も持ち、そばやうどんも打てるといい、探求・研究熱心で、多才な玉木シェフとそのお料理に、感銘と感動を覚えました!