愛読の東京カレンダーで見て、

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リトルアメリカと異名を持つ、福生のフレンチの隠れ家 SAKU*LAへ

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テーブルウェアは、エルメスやマイセン、クリストフルにリーデルなど一流の洋食器ばかり。

カウンターテーブルや、メニューブックなどに、軽井沢彫りなんていう、粋な和の美学をも感じられる気品に満ちた設え。

雑誌に出ていた魚介のサラダ仕立ての前菜を。

2皿に分けられてでてくるのね。

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実際に、えっ?!、こ、これが前菜と、

メインかと見まがうほどの、大皿&ボリューム。

真紅のビーツ、ジェノベーゼの緑。オリーブオイルの黄。白い皿にまるで一枚の絵画のように色鮮やかで華やか。

 缶詰のビーツなら味気なく美味しくないが、生のビーツなら、色も味も舌触りもこんなにも違うのね!

しかも、9品もの魚介が、さりげなくひとつひとつ丁寧に仕上げられている。

 本当のメインはこちら、蝦夷鮑・肝のソース。

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こんな見事な鮑は滅多にないが、硬すぎず、柔らかすぎず、絶妙な火入れのコリ・プリの鮑の下は、まろやかな雲丹、その下はまったりとした舌触りの里芋。

ナイフで切り崩すのがもったいないほど、計算、完成された美しさ・・・

 この肝のソースには、ポワソンスプーンなど、役にたたない。

 皿まで舐めたい衝動を駆られるほどの濃厚な美味さ・・・ せめて、パンで残らず拭って味わいませう。

そして、肉のメイン、十勝産子羊のロティ・ジューのソース

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 生後三ヶ月の、弾力の柔らかい肉が、低温でじっくりとロティされたもの。

 大草原を無邪気に走り回っていたであろう、つぶらな瞳の子羊の生前の姿をつい思い浮かべてしまうが、、、

この旨みをたっぷりのフレッシュ&ジューシーな肉には、罪悪感より美味しさへの感動が勝ってしまう。

お肉と交互にいただく、ジューの旨みを吸って、くったりとなったズッキーニ、小芋、人参、大蒜などの野菜たちの味も素晴らしい。

“ソースではなく、素材で食べさせる新フレンチ”“最良の素材と最高の技術”

 判内シェフ、天才ですね!